SOUND SHIFT · 音が変わる
音の同化(ヨッド融合・閉鎖音同化・鼻音同化)
meet you が「ミーチュー」、Good morning が「グッモーニン」に聞こえる理由。
音の同化とは
語の終わりの音が、次の語の最初の音に引っぱられて、別の音に変わる変化です。 次の音の口の形を先に作っておくと、なめらかに移れるために起きます。 音シフトデコーダー(SSD)の図では、次の3つに分けて出します。
- ヨッド融合: t・d・s・z と、you の最初の音 y が混ざって、1つの音になります(meet you → ミーチュー、could you → クッジュ、miss you → ミシュー)。
- 閉鎖音同化: t・d が、次の語の最初の子音と同じ場所で作る音 p・b・k・g に変わります(good morning → グッモーニン、that girl → ザッガール)。
- 鼻音同化: n が、次の語の最初の子音に合わせて m や「ング」の音に変わります(ten people → テムピーポー、in case → インケイス の「ン」が舌の奥で鳴る)。
起きる条件
ヨッド融合/t/・/d/・/s/・/z/ + /j/(you・your)→ /tʃ/・/dʒ/・/ʃ/・/ʒ/
閉鎖音同化/t/・/d/ + /p/・/b/・/m/ → /p/・/b/ / + /k/・/ɡ/ → /k/・/ɡ/
鼻音同化/n/ + /p/・/b/・/m/ → /m/ / + /k/・/ɡ/ → /ŋ/
起きないとき
- t・d の前が子音のとき: must be・next day の t は、同化せずに落ちます(音の脱落)。
- 次の語が母音で始まるとき: in a・ten apples の n は、変わらずに次の母音へつながります(リンキング)。
- 間に区切りがあるとき: 文の切れ目や、1語ずつ区切って言うときは起きにくくなります。
なぜ聞き取れないか
辞書の good は「グッド」、ten は「テン」なので、耳は d や n を探します。同化すると、そこにあるのは b や m、1つにまとまった「チュ」なので、知っている語なのに見つかりません。
特にヨッド融合は2語が1つのかたまりになるので、どこで語が切れるのかも分からなくなります。
実際の英文で見る
音シフトデコーダー(SSD)は、辞書の音から始めて、起きる変化を1つずつ足していきます。 触らなければ自動で進み、触ると止まります。図の読み方は 音シフトを図で読む へ。
Nice to meet you.
はじめまして。
meet の t と you の y が混ざって、1つの「チュ」の音に(ヨッド融合)。「ミーチュー」に近い。to も弱まって「タ」に。
Could you help me?
手伝ってもらえますか?
could の d と you の y が混ざって「ジュ」に(ヨッド融合)。could も you も弱まり、「クッジャ」に近い。
Good morning.
おはようございます。
good の d が、次の morning の m(唇を閉じる音)に合わせて b に変わる(閉鎖音同化)。b は唇を閉じたまま m へ移るので、ほとんど聞こえず「グッモーニン」に。
Just in case.
念のため。
in の n が、次の case の k(舌の奥を上げる音)に合わせて「ング」の音に変わる(鼻音同化)。「ジャスティンケイス」の「ン」が舌の奥で鳴る。
よく出る語句
カタカナは聞こえ方の目安です(話す人や速さで変わります)。
- meet youミーチューt + y
- don't youドンチューt + y
- could youクッジュd + y
- did youディジュd + y
- miss youミシューs + y
- let meレッミーt → p
- good morningグッモーニンd → b
- that girlザッガールt → k
- ten peopleテムピーポーn → m
- in my roomイムマイルームn → m
練習のしかた
- 聞く: 上の例文の図を「ヨッド融合」「閉鎖音同化」「鼻音同化」の段まで進めて、どの音が何に変わるかを確かめてから、「ネイティブの音」で聞きます。
- 言う: 次の語の最初の口の形を、前の語の最後で先に作ります(good morning は、d を言う前に唇を閉じておく)。ヨッド融合は「チュ」「ジュ」をそのまま言えばよく、日本語を話す人にも言いやすい音です。
- 日本語でも起きている: 「新聞」の「ん」は唇を閉じる m、「漫画」の「ん」は舌の奥で鳴る「ング」の音です。英語の鼻音同化は、これと同じことが語と語の間で起きているだけです。
関連する音シフト
自分の英文でも見てみる
会話で使いたい一文を貼ると、どこで音が変わるかを、この図と同じ形で1語ずつ確かめられます。